石油元売り大手で風力発電も行うコスモエネルギーホールディングス(5021)。今後の株価と配当がどうなるのか、業績推移・株価チャート・配当推移を分析してみました。

コスモエネルギーの株価情報と事業内容

コスモエネルギーホールディングスの株価情報と事業内容を見ていきます。

株価指標

株価:3,710円
予想PER:3.3倍
PBR:0.58倍
予想EPS:1,124.94円
時価総額:3,145億円

2022年9月30日終値時点のデータ。

指標はかなり割安ですが業種全体が割安です。

コスモエネルギーホールディングス(5021)とは

コスモエネルギーホールディングス株式会社(英語:COSMO ENERGY HOLDINGS Co.,Ltd.)は、コスモエネルギーグループの持株会社。コスモ石油株式会社の単独株式移転により設立された。

設立当初はコスモ石油株式会社のみを直接の子会社としていたが、2016年1月1日にグループ事業体制を変更し、供給機能を担うコスモ石油株式会社・販売機能を担うコスモ石油マーケティング株式会社・資源開発を担うコスモエネルギー開発株式会社などを直接の子会社とする体制に移行した。

2007年(当時はコスモ石油)より筆頭株主はアブダビ政府系投資会社(いわゆるオイルマネー)である。

コスモエネルギーホールディングス – Wikipediaより抜粋

主事業は石油開発・石油精製・石油販売ですが、再生可能エネルギー事業として風力発電も行っています。


コスモエネルギーの業績推移と株価推移

コスモエネルギーホールディングスの業績推移と株価推移を見ていきます。

売上高と利益の推移

下記はコスモエネルギーホールディングスの売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

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2020年3月期は当初増益見通しでしたが、業績下方修正を行い大きく減益に。

2021年3月期は回復、2022年3月期は大きく増益となりました。

2023年3月期は増収・減益見通しとしています。

株価チャートの推移

下記はコスモエネルギー5年分の週足株価チャートです。

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株価は利益減少懸念が出た2018年11月に大きく下落。

2021年以降は底値から抜け落ち着いて推移し、2022年4月以降は上昇しています。

他の石油銘柄も原油価格の影響で同時期に上昇・下落しているのがあります。

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コスモエネルギーの配当情報と決算内容

コスモエネルギーホールディングスの配当情報と決算内容を見ていきます。

配当情報

2023年3月期の予定年間配当:150円
予想年間配当利回り:4.04%

配当金の推移

下記はコスモエネルギーの配当金推移です。
配当権利日は9月(中間配当)と3月(期末配当)を実施しています。

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2023年3月期は増配予定としています。

配当性向は2022年3月期が6%、2023年3月期の予想が約13%です。

株主還元方針の確認

株主還元の方針は「安定的な配当を目指す」としています。

株主優待は実施していないです。

決算内容の確認

2022年5月12日に決算発表。
2022年3月期の連結経常利益は2,330億円と発表。

2023年3月期の同利益は1,900億円見通し、年間配当は150円予定としています。

2023年3月期1Q決算

2022年8月10日に決算発表。
2023年3月期1Q(4-6月)の連結経常利益は1,215億円と発表。

前年同期比145%増、通期計画の1,900億円に対する進捗率は64%となりました。

コスモエネルギーの今後について

コスモエネルギーホールディングスの今後について考えていきます。

今後について

売上の多くを占めるガソリン・灯油・軽油は、消費者行動の影響を強く受けます。経済活動が低下すれば売上は減少しますが、活発になれば上昇します。

また、産油国の多くは戦争や政治不安などがあり、不測の事態により原油価格・調達に悪影響を受ける可能性があります。

事業の不透明感

業績見通しを出していますが事業の中心が石油である以上、良くも悪くも不透明感が強いです。原油価格が上昇したことで2023年3月期は好調な進捗です。

また、過去の決算を見ても修正が入ることが多いです。2022年3月期は好調な業績で上方修正していますが、2020年3月期は大きく下方修正するなど見えにくさはあります。